大陸の片隅にある小さな王国、アーランド。
かつては、人口も少なく他国との交流もない貧しい国でしたが、ある日、近くの遺跡から「機械」と呼ばれる文明が発見されてから国の様子は一変。
街の誰もが裕福な暮らしを送る国になりました。
そんな街の中にぽつんと建っている、錬金術のアトリエが一つ。
昔はそれなりに繁盛していましたが、機械のおかげでみんな豊かになったためか、はたまた、ぐうたらな店主が全然仕事をしないせいか、今ではお客さんが一人もやって来ません。
そんなアトリエにある日、国からの使いが来てこう言いました。
これから三年以内に、きちんと仕事ができることを証明できなければ、アトリエの営業許可を取り上げる、と。
しかし、それを聞いた店主は相変わらずやる気のない様子でアトリエの全てを弟子に任せて、どこかに遊びに行ってしまいました。
残されたのは、突然重大な責任を負わされておろおろする一人の少女。
少女の名前はロロライナ・フリクセル。街の人達からはロロナと呼ばれています。